テーマ:天国と地獄

第107回 はっぱちゃんの天国と地獄 その7

 思うに、はっぱちゃんは蛸の足の成功で絶頂にまで登りつめたのでした。ものすごい期待をかけられて、大作に挑みましたが、それが思うような数値がなかなか得られません。はっぱちゃんとしては当然出るべき数値がでない、何日も悪戦苦闘してもいい結果が出ずに、ある日悪魔のささやきに負けてしまったようです。  この数字はこのように書けばいいぞ、後で…
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第106回 はっぱちゃんの天国と地獄 その6

 来たのは、失望と非難の声でした。日本ですべてを再測定したところ、図面上にもない個所の数値まで記入してあり、これは明らかにでたらめである。神聖であるべき測定値に嘘が織り交ぜられており、完全に失望し、信用できないとの返事でした。  そんな馬鹿な、私どもの品質管理部が保証して測定したもので、そんなことは有り得ないと思ったのでしたが、実…
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第105回 はっぱちゃんの天国と地獄 その5

 さすがに今度ばかりはそんな簡単にできませんでした。目視だけでもよさそうなものを作るだけで三日間もかかりました。そしてそれを測定するのですが、測定機には三次元測定機が使われます。  この測定機だけでも数百万円はするもので、もちろん日本製です。これ以外の測定機もいろいろありますが、すべてが日本の測定機でした。こんなところにも日本の精…
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第104回 はっぱちゃんの天国と地獄 その4

 再びはっぱちゃん、いや、はっぱ大先生の登場となります。  先に受注した3点の出来上がりが大変すばらしく、特に難問中の難問の蛸の足をものの見事解決したものですから、客先も相当に期待をしているのでした。前回は全然期待もなかったのですが、今度はものすごく期待されていると分かっていますので、はっぱ大先生は以前にも増して大変な意気込みでし…
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第103回 はっぱちゃんの天国と地獄 その3

 董事長、本当に注文を取りたいと思ったら、買うべきじゃないか。後1台プレス機があれば、万一故障したとしても、それで生産を続けることができ安心。私が必ず注文を出すといったら、出すから早く買って準備しておくこと。相手の説得にとうとう董事長も折れて、しぶしぶ買うと返事をしました。  ハンも私もその場におりましたので、この代理請負人の説得…
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第102回 はっぱちゃんの天国と地獄 その2

 後の2点の三角とドラゴンは全然問題ありませんでした。こうなると保留になっている後1点の大物です。これは3点がうまくいったら、我々に注文を出すというものでしたので、早速客先に打診をすることになりました。客先もまさかこんなに順調に出来上がるとは思ってもいませんでしたので、うれしい誤算となった訳です。もちろん、できたのだから、注文を出しても…
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第101回 はっぱちゃんの天国と地獄 その1

 今回は、はっぱちゃんが絶頂の極みから突然に奈落の底に突き落とされるというエピソードをご紹介します。考えてみたら、これなども人間の限りない欲望が原因しているのかもしれません。  さあ、待ちに待った新規の金型が受注できました。いよいよはっぱちゃんの登場です。今度こそはと汚名挽回に燃えていました。まず手始めに、愛称のついた、三角、ドラ…
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