第108回 ポパイ総経理の求人旅行 その1
今回より再び「台湾企業での体験記」を始めたいと思います。以下の状況は、私が1998年に初めて中国に来たときのことで、現在の中国の状況とはかなり変わっております。現在は格段に改善されており、いかに中国が進歩しているかを物語っております。
深センには近隣の多くの省から職を求めて、毎日何千何万となく人がやって来ます。その最初の地は広州駅で、一度そこへ行ったことがありますが、駅から続く周辺の通りという通りに延々と人の群れが続いているのを見てただただ圧倒されたのを覚えています。
大きな頭他袋のようなものを抱えた若者が、黙々と歩いている姿を見ることなど、今の日本ではありえません。人海戦術などと言いますが、まさしく中国でなければ見ることのできないものではないでしょうか。日本のようにどんどん少子化が進んでいる国からは、人が群を成して集まるというものがどれほどのパワーを発散しているのかは、なかなか実体験できないことです。
これら若者はそれぞれの就職先である深センや東莞(とんかん)などの場所に散らばって行きますが、その彼らが利用するバスターミナルの混雑さは、日本のラッシュアワーに慣れているものでさえ、思わず尻込みをさせるほどの迫力があります。
切符一枚を買うのにもまさしく体力勝負です。人の逆流にも負けず、スリ、カッパライ、置引きの連中と戦いながら、荷物をしっかりと抱え、切符の窓口にたどり着き、やっと切符を買う。それから窓口に押し寄せる人の逆流を押し分けて、目的地のバス乗り場に急ぎます。
大声で怒鳴る人々の間から、目的のバスがいつ出るのか確認し、我先と先陣争いをしながらやっとバスに乗り込むのです。こんなことでへこたれるようでは、これから先に待っているであろう苦労が思いやられるというものです。こうして中国の若者はたくましくなっていくのでしょうか。いや、既にたくましいからこそ広州くんだりまで来て、富をつかもうとするのかもしれません。
深センには近隣の多くの省から職を求めて、毎日何千何万となく人がやって来ます。その最初の地は広州駅で、一度そこへ行ったことがありますが、駅から続く周辺の通りという通りに延々と人の群れが続いているのを見てただただ圧倒されたのを覚えています。
大きな頭他袋のようなものを抱えた若者が、黙々と歩いている姿を見ることなど、今の日本ではありえません。人海戦術などと言いますが、まさしく中国でなければ見ることのできないものではないでしょうか。日本のようにどんどん少子化が進んでいる国からは、人が群を成して集まるというものがどれほどのパワーを発散しているのかは、なかなか実体験できないことです。
これら若者はそれぞれの就職先である深センや東莞(とんかん)などの場所に散らばって行きますが、その彼らが利用するバスターミナルの混雑さは、日本のラッシュアワーに慣れているものでさえ、思わず尻込みをさせるほどの迫力があります。
切符一枚を買うのにもまさしく体力勝負です。人の逆流にも負けず、スリ、カッパライ、置引きの連中と戦いながら、荷物をしっかりと抱え、切符の窓口にたどり着き、やっと切符を買う。それから窓口に押し寄せる人の逆流を押し分けて、目的地のバス乗り場に急ぎます。
大声で怒鳴る人々の間から、目的のバスがいつ出るのか確認し、我先と先陣争いをしながらやっとバスに乗り込むのです。こんなことでへこたれるようでは、これから先に待っているであろう苦労が思いやられるというものです。こうして中国の若者はたくましくなっていくのでしょうか。いや、既にたくましいからこそ広州くんだりまで来て、富をつかもうとするのかもしれません。
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